2008年07月24日

狂い咲き

3番電車でオフィスに向かう機会が増えた。 オフィスの都合も勿論だが、少しでも涼しい内に、多少でも空いた電車にと云う気持も充分。 一月前に比べると15分程日の出の時刻が遅く為ったが、朝日に照らされて駅へ急ぐ…と暑く為るので、適当な速度で歩く。 裏道に小さな郵便ポストが有る。 小生が子供の頃から立って居るのだが、如何にも心(うら)ぶれた感じで本当に集配に来るのか、妖怪ポストでは無いのかと案じられる程だ。 でも、此処に投じた郵便物が遅配に為った事は無いので、まぁ、生きて居るらしい。 其のポストに藤の枝が掛かって居る。 立派な木と云う訳では無く、御手入れもそこそこで、気儘な樹生を楽しんで居るようだ。 ゴールデンウィークの頃には、其也に紫色の花房を垂らし、「今年は早いの、遅いの」と気にして居る1本だ。 この日、気が付くと紫色の花房がひとつ、季節外れに咲き、暑そうにして居る。 そう云えば、この藤は好き勝手に生きて居るようで、時々、変なタイミングに花を付けて居る。 所謂、「狂い咲き」とか「返り咲き」等と呼ばれる現象だ。 桜の狂い咲きは時にニュースに為るが、藤も狂い咲きし易いように感じる。 で、調べて見た。
藤や桜のような落葉樹の場合、開花時期を過ぎると葉で「成長抑制ホルモン」が作られ、此れが花芽に移動する。 この為に其後、気温が上がっても再び開花する事は無い。 そして、冬に為ると「成長抑制ホルモン」は壊れ、気温が上昇すると開花すると云う次第だ。 処が塩害や食害(虫害)、或いは人間が剪定する等の理由で、ホルモンが花芽に移る前に葉が取られてしまい、更に気温の異常な上昇が起きると、再び花が咲いてしまう。 此れが「狂い咲き」のメカニズムだ。
今年は塩害を齎すような台風や嵐は無かったし、この藤の葉は生茂って居る。 咲いて居るのは一房だけなので、この花芽にだけ、何故かホルモンが行き渡らなかったのだろうか? 何れにせよ、気温が異常な上昇をした事は事実で、彼方此方で7月の史上最高気温を塗り替えて居る。 湘南では、未だ其程の暑さでは無いのだが、梅雨の時期からは「急上昇」と云える程の上昇率だったのだろう。 1ヶ月予報でも「猛暑」の御託宣なので、この先が思い遣られる。
一方、園芸マニュアルには、藤は7,8月に返り咲きし易いと有る。 藤の花芽が出来るのは6月中旬から7月だそうで、7月にたっぷり陽を浴びると、先端の花芽だけがフライング開花してしまうのだそうだ。 今回のケースはホルモン云々よりも、此れに該当するようだ。 亦、前述したホルモンの理由で、9月に藤の葉を剪定すると狂い咲きし易いとも書いて有るので、「不時(藤)開花」し易い花で有ることは、間違い無さそうだ。
Baku


posted by claris1 at 20:37| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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