2008年07月25日

憮然

小生が日本語に長けて居る訳では無いが、ず〜っと気に為って居る誤用言葉の筆頭が此れ。 正しく使われて居るのを聞いたり、読んだりした事が無いと云って良い程の誤用っぷりだ。 この日もサッカーで怪我をした川口GKの様子を伝える記事で見掛けたので、一言。
99%のケースで「不愉快さを示す態度」と云う意味で使われて居る。 「ぶすっと剥れる」と云う気分を表そうとして、「ぶすっと」の「ぶ」が、憮(ブ)の音を連想させるからかもしれない。 「憮」の意味は「がっかりする/失望する/驚き呆れる」で有り、失意の形容に使われ「自分の力に余ると云う表情で、溜息を吐く様子」と辞書には有る。 「然」は状態を表して居るので、「憮然」の本来の意味は「思い通りに為らなくて不満な様」/「落胆する様」/「事の意外さに驚いたり、ぼんやりする様」の3つ。 類語では暗然(黯然/闇然)辺りだろう。 最初の意味だと「不愉快さを示す態度」に繋がらなくも無いが、不満と不愉快には共通項は有っても矢張、異なる感情だ。 或いは、音が似て居る「憤然(忿然)」との混用も考えられなくも無い。
尤も99%が誤用と為れば、正しい使い方をする方が異端と為り、意図が通じ無く為る。 世に連れて変化して行く定めとは云え、釈然としないものだな。
Baku


posted by claris1 at 22:24| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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