2008年10月27日

今日のワイン 其の228

ニュイ・サン・ジョルジュ 1996 アルフレッド・エジュラン・ジャイエ (コンフレリー・デ・ヴィニュロン・デ・プレソワール)
Nuits-Saint-Georges [1996] Alfred Haegelen-Jayer (Confrerie des Vignerous des Pressoirs)
奥さんのダンスの発表会を娘と一緒に拝ませて頂いた後、尾山台から奥沢へとノンビリと歩く。 流石は高級住宅街を控える土地柄、大きくは無いが、瀟洒なレストランを幾つも見付ける事が出来る。 だが、この夜は行く先を決めて居た。 奥沢駅前の「ジュリアーノ」。 以前に矢張、奥さんのダンスの発表会の帰りに、麺友のマリーさんと来たあの店だ。 女性スタッフがややざっくばらんに過ぎるのと喫煙を許すのと、厨房の換気が悪いのに耐えれば、バーガンディの良いボトルをそこそこリーズナブルに頂ける。
ゆっくり歩いて来たのだが、開店時刻の18時には15分程早い。 其処で近くの経営母体?の酒屋さんを訪ねる。 確か「森田屋さん」だった筈だが、何やら横文字の店名を称して居る。 中々の品揃えで、デイリーユースから立派なセラールームに収まるボトル迄が勢揃い。 セラールームに入って居たら、「何か気に為るボトルでも?」と声を掛けられてしまった。 「ジュリアーノの開店待ちで…」、と云うのは良いエクスキューズで有る。 店を出ると矢張、系列下のワインスクールの看板の横に和風のワインレストランが有るのに気付く。 てっきり、新しくオープンさせた店なのかと思い、戻って店員さんに確認したら、無関係だそうで… 良かった、入ってしまわなくて… 嘘吐きに為る処だった。 で、当初の予定通り、ジュリアーノの扉を開ける。 相変わらず明る過ぎる店内(フォトテイクには良い)は、女性のスタッフの店為るが故かな。 調理担当の方も女性だし、ソムリエールさんばかりだ。 ボルドーやトスカンも揃えて有るが、圧倒的にブルゴーニュ。 渋谷の何処ぞの店のように吹っ掛けたプライスでは無いが、良いボトルが多いので、値段も其也なのだ。 だから、小生程度の懐具合の場合は一寸、頑張って来る必要が有る。 そんなリストの中ではアンリ・ジャイエのボトルが光るが、桁がひとつ多い。 そんな話をソムリエールさんとした後に勧めて下さったのが、このボトル。 
名前から分かるようにジャイエ一族。 ソムリエールさんに依れば、アルフレッド・エジュラン・ジャイエ氏はアンリさんの甥っ子だそうだが、正確には姪御さん(マドレーヌ・ジャイエ)の夫君。 だから、「エジュラン・ジャイエ」は夫妻の姓を並べたドメーヌの名称だ。 アンリさんが亡くなった後、ジャイエの名前の付くボトルは、皆、更に値上がりして居る(RPが褒めて居るし)そうだが、このボトルは値上がり前に仕入れた(酒屋の方でだろうな)ので、この価格で出せると仰る。 普通なら提饗価格に上乗せして、儲ける処なんじゃないかしら。 嬉しい気分は、商売上手に乗せられた?
尚、「コンフレリー・デ・ヴィニュロン・デ・プレソワール」と云うのは「パスカル」と云うネゴシアンのブランドで有り、ドメーヌから瓶買いしたワインを提供する共通レーベル。 殆どのボトルは、発売された年に購入され、パスカルの倉庫で熟成して居るので状態は満点。 実は98年にドメーヌは売却されてしまったので、この「コンフレリー・デ・ヴィニュロン・デ・プレソワール」のエチケットのボトルこそが、ジャイエの系譜を物語る。 特に96年は評価が高いので、期待が高まる。 更に「飲み頃です」のコメントがバイアスを掛ける。
ソムリエールさんは、テイスティングの際に派手にスワーリングしてからグラスを渡して下さる。 一寸、気になる御作法では有るよね。 この辺りが「ざっくばらん過ぎる」と云われる所以だろう。 電球色が明るい店内なので、ピノの美しいピンク掛かったルビー色が良く見て取れる。 そして、グラスから上るブーケは確り系統のピノで、流石と思わせる。 そっと口を付けるとブッラクベリー様相だが、華やいだ酸味が何処か若々しいイメージを形作る。 勿論、熟成間も充分で、円やかさは相当なものだ。 だが、重さよりはエレガンスが優り、「麗しいピノ」其物。 そう云われるからかもしれないが、多少のミネラル感が有るのは、アンリ・ジャイエ譲りのビオ製法とノンフィルターの所為だろうか。
久し振りに頂いた良いピノに満足。 もう少し御店がソフィスティケイトされると、ベターなんだけれどなぁ。
Baku


posted by claris1 at 23:30| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。