2009年01月29日

今日のワイン 其の262

モンテヴェルティーネ レ・ペルゴーレ・トルテ 95
Montevertine Le Pergole Torte 1995
素敵なワインを飲んだ。 娘にワインを飲みたいと云われても、候補を10店も挙げるのは難しい。 雰囲気と云うよりも夜景を気に入って居る(ピアニストさんをもう少しレベルアップして!)のが、都庁45階の「ラ・テラッツア」。 この日も結局、此処を選んだ。 何時も話し相手に為って下さるシニアバーテンダー氏の唯一の公休日だとは、判って居たのだが… 雨の翌日で風が弱い冬の夜は、此処からの夜景はとても綺麗だ。 羽田に着陸する飛行機の灯が随分と近くに感じられる。
「ワインリストが新しく為りました」と、「雫君」が渡して呉れたのだが、相変わらず品揃えは豊富とは言い難い。 セラーを置く場所も限られた店だから仕方が無いか。 以前と違って、多少は御腹に溜まるメニューが増えたのを良しとしよう。 で、リストの最後の方に見付けたのが、モンテヴェルティーネ レ・ペルゴーレ・トルテ。 このボトルに限って、ヴィンテージが95、96、97の3年分揃って居て、サバティーニとは思えない価格設定。 而もプライスのヴィンテージ階差が1000円。 そりゃあ、どう有っても95年でしょう! 「雫君」は中々ワインに詳しい様で、当方の力量を推し量って、適切に口を挟んで呉れる。 ドラマの「亀様」程にはイケメンでは無いが、笑顔が良い。
抜栓して直ぐのテイスティングの印象は、可也硬い。 娘にビールをゆっくり飲む様に云って、小生は御冷を頂く。 暫く娘のビールの摘みを文字通りに摘み喰い。 本当は1時間も置いて置きたかったのだが、辛抱為らなくて20分程で雫君に注いで頂いた。 デキャンタージュも考えたのだが、テイスティングの印象に少し儚げな処を感じたので、其れは止めたのだが…
店内が暗いので、カラーははっきりしない。 この暗さの中でカウンターに置いたボトルとグラスを透かして眺める夜景は好みのビューだ。 ルビーカラーが濃いのだが、ガーネットに随分とシフトして居る様に見える。 ブーケは、キャンティ・クラシコ地域で初めて造られたサンジョベーゼ100%の身上を誇示する様だ。 未だ硬さが解れたと迄は云えないが、バニラ香に木苺と香草が加わり、更にラヴェンダーが仄かに香る。 この菫香が儚さの由来だろう。 決して骨太では無いが、揺るぎの無いボディはスポーティな印象すら与える。 そして、深く濃い果実味は、大人の色香を窺わせる。 引退した体操選手が、翌年のパーティにドレスアップして登場し、其の艶やかさに皆が吃驚仰天と云うシーンが想起される。 此れを雫君に語って挙げれば良かったかな(笑)。 タンニンは優しく果実を覆い、其れがアフターに更に深い満足感を残して行く。 底知れぬ奥行きを湛えたと〜てもな、美酒で有る、此れは。 うーん、キャンティの1本も先に開けて、時間稼ぎしても良かったと反省。 翌日の早朝会議に備えて、この夜は1本の予定にしたのが失敗だったかなぁ。
此れだけのボトルだ、少し蘊蓄を語らせて頂きたい。 一度見たら、忘れないエチケットの図柄は、画家マンフレディに依る毎年違う女性の顔。 この夜は選ばなかったが、97年のモデルは「鈴木さん」と云う日本女性だそうだ。 「キャンティ・クラシコ地域で初めて造られたサンジョベーゼ100%のボトル」と書いたが、DOC法の規制に囚われずにワインを造りたいとの故セルジオ・マネッティ氏の強い意志の結果だ。 勿論、評価は最高で「トスカーナのシャトームートン」と称され、RPの高得点やガンベロロッソのトレ・ビキエーリは云うに及ばず、サッシカイアと人気を二分する真のスーパー・トスカンだ。 特に95年はグレートヴィンテージで、イタリアでも「見付けたら、迷わずに買え」と云われて居る。 また、と或るソムリエ氏のホームページに一番好きな1本として、「人を寄せ付けないオーラを放ちながらも、一口飲んだらその魅力の虜になってしまいそうな、優雅で繊細かつ奥深さも備えたワイン。」と評されて居た。 〜だよねぇ…
ネットで探したのだが、矢張、ショップでは先ず見付けられない。 偶々オークションに出て居るのを発見したのだが、既に15000円の値が付いて居て、未だ々上がりそうだ。 都内の某リストランテのリストには、26000円と有る。 ま、下世話な話は此位で。
帰り掛けに見ると、店長氏がこの空瓶をエントランスに飾って居ました。 もう1本在庫が有った筈なので、明日にでももう一度、飲みに伺いたい。 どなたかが、意地悪を為さいません様に(笑)。
Baku


posted by claris1 at 00:08| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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