2009年05月01日

今日のワイン 其の279

シレーニ エステートセレクション シャルドネ
SILENI ESTATE SELECTION CHARDONNAY 2006
長いGWと云うのに娘の里帰りは、1泊のみ。 公私共に忙しいのだそうだ… で、老人を含めて昼喰の膳(かしわ)を囲んだ際に開けた。 白は此れしか無かったのだ… 実は、2008年のタイユヴァン、ラ・グラン・キュヴェ為るボジョレーヌヴォーを残して居るので、此れと云う手も有ったのだが、娘が選んだのは、ニュージーランドのシャルドネ。 以前に渦の白ワインを探した時の名残だと思うが、ヴィンテージが2006なので違うかも。
シレーニは、ニュージーランドの大手ワイナリーだ。 以前は「シレニ」と長音が入らなかったのだが、最近、“SILENI”の由来は、酒の神であるバッカスの化身とも云われる森の女神、シレーニと知ったので、「シレーニ」と表記する事にした。 余談だが、バッカスの従者のサティールはシレーニの中でも最も安価なセレクションの名前に為って居る。 因みに「エステートセレクション」と「サティールセレクション」の間には、「セラー」と云うセレクションが有る。 詰まり、エステートはセレクションの中では最上位にポジションする。
小生は白はキリキリ冷やすのが好みなのだが、この時は老人も一緒だったので、通常の温度を心掛けた。 但し、シレーニは中々濃厚なシャルドネと記憶して居たので、温度を少しだけ低目にして見た。 最近、生意気な口を利く娘が、「濃いねぇ」等と宣う。 カラーも相応にコンクなグリーンイエロー。 シャルドネ以上の香りが立つ訳では無いのだが、味わいは深い、かどうかは兎も角、リッチ。 酸味も感じるものの、やや気怠い感じがアンニュイで祝日の昼に相応しい。 勿論、シャルドネらしい、フルーティーさとスパイシーなミネラル感、其れに香草風味も持ち合わせて居るが、シャブリの様なキリリとした淡麗さでは無く、鷹揚なマッタリ感を楽しむのだ。
Baku


posted by claris1 at 01:16| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今日のワイン 其の278

カステロ・バンフィ ブルネロ・ディ・モンタルチーノ
Castello Banfi Brunello di Montalcino 2002
ロッケ・デイ・マンゾーニがバローロ長者なら、カステロ・バンフィはブルネロ・ディ・モンタルチーノの巨人と呼ばれて居る。 何度かバンフィのボトルは口にして居るが、ノーマルなブルネロ・ディ・モンタルチーノは初めてかも知れない。ワイン友が提饗して呉れたポッジョ・アローロ リゼルヴァは大層美味かったが、2002年はポッジョ・アローロ リゼルヴァは造られて居ない。 そう、2002年はトスカーナに取って、厳しいヴィンテージだった事は云う迄も無い。 通常なら2002年のブルネロをチョイスする手は無いのだが、バッドヴィンテージのワインにこそ、其のカンティーナの実力が出る、と云うトピックを耳にした。 カステロ・バンフィにしても、通常ならトップキュヴェに使用したであろう葡萄が、このノーマルなブルネッロ・ディ・モンタルチーノに仕込まれた筈だ。 其れも厳選の上、だ。 実際、トップキュヴェを出荷しなかった上に、この年の出荷量はこのクラスでも50%に満たない。 だから、値段の割に旨い1本に為って居ると云う理屈だ。 でも、こいつに限っては、他のヴィンテージと同じ程度のプライスだ。 皆さんが良く御存知なのか、商売が上手いのか…
件(くだん)のソムリエールが、今度は幅の広いタイプのデキャンタを持ち出して、慎重に移し替えて居る。 此方のカラーも亦、濃厚なガーネットだが、先のロッケ・デイ・マンゾーニのバローロよりは、大人しい顔色だ。 ブーケも甘く、柔らかいバニラ香と適度なアルコール感が有り、今度こそ期待が持てそうなクオリティの高いブルネロ・ディ・モンタルチーノの其れだ。 口に含んで、ヤレヤレで有る。 漸く、望むテイストを口にした安堵感だ。 デキャンタージュして尚、多少の硬さが解れて居ないが、落ち着きは充分で、サンジョヴェーゼ本来のテイストが楽しめる。 滑らかなタッチは、優しいタンニンと円やかな酸味のバランス主体で成り立って居る。 勿論、確りしたキャラを維持しつつも、例年よりもパワフルで無い処が逆に魅力に為って居ると云うのは、痘痕も笑窪か…
Baku
posted by claris1 at 01:07| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今日のワイン 其の277

1996 ポデーレ ロッケ デイ マンツォーニ バレンティノ バローロ ヴィーニャ カペッラ ディ サン ステーファノ
PODERE ROCCHE DEI MANZONI DI VALENTINO SAS Barolo Vigna Cappella di S. Stefano
Mさん御夫妻に娘も加わってのMさんの誕生会。 そうだった、遅馳乍、誕生日の祝賀だったのを忘れて居た(笑)。 …の、2本目当初のプランでは、最後にしようかと思ったボトルだった。 だが、ソムリエールのオバサマの御勧めに従って、中締?とした、ロッケ・デイ・マンゾーニのバローロ。
ピエモンテでは知らぬ者の無い、ランガはモンフォルテのバローロ長者、ロッケ・デイ・マンゾーニ。 40haと云う広大なカンティーナは、財力を不断に投じた近代的な設備を有して居る。 訪問者を驚かせる荘厳な装飾や、熟成中のボトルにオペラを「聴かせる」等、本筋以外でも有名だ。 だが、贅沢に造ったワインのクオリティの高さには定評が有り、ガヤと並んで、所謂「間違いの無い選択」って奴(だからピックアップしたのだが…)だ。 特にこのボトルは、一番の畑である「ヴィーニャ カペッラ ディ サン ステーファノ」のネッビオーロだけで造られる最高のバローロだ。 残念乍、95年では無く、96年ヴィンテージ…ならば、5桁に至るプライスが恨めしい。 屹度、ガンベロ・ロッソでトレ・ビッキエーリを獲って居るのが、プライスを押し上げて居る原因だろう。
ソムリエールが細いタイプのデキャンタを使うが、室内の暗さを考慮に入れても濃い色合いだ。 バローロカラーって奴かな。 ブーケも比較的整った「あの香」がするのだが、口に含むと1本目のピノとの折り合いが良く無い事に気付く。 酸味の強かったモーリス・ガヴィネの後だと、どうしても渋味を感じてしまう。 特に最初は下歯の裏に刺激を感じる程のタンニンに顔を顰めたく為る程だ。 其れにどう云えば良いのか、テイストの各要素、例えば、酸味、渋味、果実香等が、ハーモナイズして居ない。 其々が勝手気儘の遣り放題って印象だ。 時間の経過と共に見せる落ち着きが救いだが、タンニンだけはヤンチャを止められない。 ヴィンテージ的には、飲頃を迎えて居る筈なのだが、未だ早かったのか、素質が無いのか… アフターの引き具合等から、先の期待は薄く無いと思うのだが… ワイン友の常套表現を拝借すれば、コストパフォーマンスが良く無いと云わざるを得ない。 …おかしいなぁ、当方の体長不良の所為かしらん?
Baku
posted by claris1 at 00:58| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今日のワイン 其の276

ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ・レ・ダム・ユグエット モーリス・ガヴィネ
Bourgogne Hautes Cote de Nuits Les Dames Huguette Maurice Gavignet 1999
渦のゲスト・バーテンダーことMさん御夫妻とワインの夕べを川崎の「EnoVino」で楽しんだ。 半年振りに伺うとスタッフが随分交代された様で、見知った顔を見付ける事は出来なかった。 この夜は遅れて来る娘を含めて、4人で3本のプラン。 バローロとバンフィのブルネロの2本は順番は兎も角、直ぐに決めた。 では、軽い1本目は… ソムリエールのオバサマに御願いして、Mさんの奥様が楽しめる軽いタッチのピノと云うファクターで選んで頂いたのが、このボトル。
モーリス・ガヴィネ… 最近、何処かで目にしたドメーヌだ。 ネットショップの大仰な宣伝記事に違いない。 歴史が長い割には注目度の低い造り手だ。 創立者がDRC出身とか云っても、一世紀近くも前の話で、今では其の恩恵は何も無い。(こう云う話を宣伝に使うのは、如何なモンだろうか) 其の大袈裟な宣伝の所以は、2001年にこのボトルが、新しいブルゴーニュのコンクールで有る「ブルゴンディア・ドール」の受賞ワインに為った事とタストヴィナージュ(此方は古くから有るブラインドテストで知られるブルゴーニュの選評会)でノミネイトされた事だろう。 前者は兎も角、後者はセレクションの便(よすが)にも為ろうが…
少し頼り無い位の液相のピノだが、熟成感の有る綺麗なカラーで有る事に異論は無い。 ブーケも儚く、弱々しい。 口に含むと未だゞ若い。 「10年熟成タイプのピノ」と云う触れ込みに反して、硬い酸味が立ち、ピリっとした印象だ。 少し置いて遣っても、凡庸な印象が増すばかりで、落ち着いて来る変転速度は遅い。 ロケーションの話だが、ニュイ・サン・ジョルジュのプルミエ・クリュを見下ろすレ・ダム・ユグエットは、平面図からは悪く無いロケーションに見えるが、其処に等高線を加えると、150mから200m程高い位置に有る畑で有る事が知れる。 其のキャラが出て居ると思うのは、穿ち過ぎだろうか。 99年はブルゴーニュの良い年なのだが、余り其の良さを感じ取れない。 プライスは倍でも、責めてシャンボール・ミュジニーにした方が良かったんじゃない?
Baku
posted by claris1 at 00:46| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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