2009年05月07日

今日のワイン 其の285

スノクォルミー カベルネ・ソーヴィニョン
SNOQUALMIE CABERNET SAUVIGNON 2005
偶には日本橋で飲みましょう、と気楽なワインレストランで開けた1本。 都会のワインバーで開け難いのは、数千円のリストプライスのボトルだ。 自宅で開ける安酒とグレードは余り変わらない。 自宅での品揃えは好みのボトルばかりなので、心配や懸念は少ない。 一方で、店の品揃えはテイスト以外の要素も存分に絡む。 かと云って、2万円のボトルでは気楽に飲む事には為らない財政事情。 到頭、このクラスのボトルを「気軽に飲める」身分には為れなかったなぁ… Sigh で、選んだのは、SNOQUALMIE の CABERNET SAUVIGNON ヴィンテージは2005。 エチケットには、怪しい空模様をバックにした給水塔のような貯蔵庫が描かれて居る。 スノクォルミーと云うと「ツインピークス」と云う古い映画の舞台に為ったシアトル近辺の町だが、ワイナリーが有るとは寡聞にして知らなかった。 少し北過ぎないかい? と、誰もが思うのを見越して、ホームページ等では、ボルドー地方と同じ緯度と喧伝して居る。 緯度だけで比べて貰ってもねぇ… 1983年の設立でワシントン州で一番古いと云うから、流石に歴史は浅い。 91年に参加したと云う醸造責任者は、「シンプルに造れ、自然に優るもの無し」とのポリシーで、この土地の葡萄の特性を引き出したワイン造りを心掛けて居るそうだ。 少しくぐもったような濃いカラーの液体を注いだグラスからは、軽く甘いアロマが立つが、スワーリングしても確りとしたブーケが出る訳では無い。 味わって見ると、其の葡萄自身が広告の謳い文句のようには優秀とは思えない。 奇を衒わずに作ったと云うのは充分に伝わるが、此程物足りないカベルネ・ソーヴィニョンは珍しい。 タンニン不足では無いし、其れが尖がったものでも無いので、口当たりの良さは否定しないが、其れ以上の価値を探せないのだ。 フルーティと云うか葡萄ジュースっぽいのだが、カベルネ・ソーヴィニョンにそんなものは、求めて居ない。 メルローの方が屹度ベターだったのだろう。 己の不勉強の結果で有る。
Baku


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2009年05月06日

今日のワイン 其の284

ドメーヌ・グラン・クレス コルビエール・キュヴェ・クラシック・ルージュ
Domaine du Grand Cres Corbieres Cuvee Classique Rouge 2005
然る方に頂いた1本を提げて、渦に伺う。 この1本は芳実オーナーのチャーシュウと共に頂きたいと云う思いで、また無理を聞いて頂く事に…
正直、このドメーヌの事は知らなかったので、ネットで調べて見て驚いた。 良く有る大手ネットショップの「驚愕の広告」では無い情報での評判が頗る宜しいのだ。 設立は89年と新しいが、オーナーのエルヴェ・ルフェーレールと云う人は、DRCの栽培責任者だったそうだ。 其の経験と力量を発揮出来ると納得した地に、志を持って開いたドメーヌと云う事だ。 其処がコルビエール、南仏の太陽が一杯と云うイメージだが、随分と山沿いの畑らしい。 詳しい話は、ネットに豊富に語られて居るので省略するが、「リュット・レゾネ」と云う減農薬農法や、ヘクタール当たり35ヘクトリットルと云う収穫量から、其のクオリティの高さが想像出来る。 石灰岩だらけの土地らしく、クレスと云う名称は石灰岩其物を意味する。 そんなドメーヌ名を付けたら、ミネラルのイメージが先行して売れない様に非才な小生には思えてしまうのだが… 石灰土質は時にミネラル以上のクオリティを葡萄に与えると聞く。
芳実オーナーに抜栓を御願いしてから、20分程してテイスティングして見る。 充分な陽光を受けたグルナッシュの明るい紫色をベースにルビーのカラーが溶け込んで居て、如何にも柔らかそうな液体に見える。 ブーケは、ストロベリージャムの様だが、少しアンニュイな午睡を誘う様な魔法を伴って馨って来る。 何処かにそんな記述が有ったかと思うが、グラスに口を付けた印象は「フェミニン」。 将にそんな単語が当て嵌まる味わいだ。 滑らかなタンニンに酸が程良く絡んで、なんと高貴な印象を齎すのだろう。 ブーケに潜んで居たストロベリー香にチェリーが混ざり、そして爽やかなミネラルと僅かな香草の風味が伝わって来る。 過日、ラ・テラッツアで頂いたモンテヴェルティーネのレ・ペルゴーレ・トルテを思い出す、そんなスムースでエレガントな1本。 此れもネットの評判を示すフレーズだが、「南仏のロマネコンティ」。 いや、小生はDRCの作品は口にした事が無いので、この表現は使えないのだが、オーナーの職歴だけの比喩では無いかも知れないと得心した。 因みにセパージュは、サンソーとシラーが25%づつ。
此れは素晴らしいC/Pのボトルだ、漫画で取り上げられて仕舞う日は近いかも…
Baku
posted by claris1 at 14:49| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今日の渦 其の216

直ぐに主麺を頂きに「戻り」ました(笑)。
前夜、らぁめんを頂かずに帰ったら、物足り無くて… 翌日の昼に奥さんを伴って再訪。 渦の直ぐ近くに広いコインパーキング(昼間:40分200円)が出来たので、車で伺い易く為った。 この日の様に雨模様だと其の有難味は充分以上。 正午過ぎに到着して、丁度2席の空き席が有り、ラッキー。
昨夜の非礼を御詫びして頂いたのは、「ピり辛醤油」。 久し振りだ。 御腹にアルコールを入れずに頂くと、渦のらぁめんの旨さを改めて確認出来る。 異端児で有る「乱」の末裔の「ピリ辛醤油」にしても、繊細なテイストの上に仕上がって居る事が良く判る。 糸唐辛子とタップリ(本当に沢山)の水菜で飾られた作品のスープは勿論、辛い(少し辛目にしましょうか? との御誘いを辞退してノーマルの辛さ)のだが、丁寧にデザインされた上に辛味と云う強い個性を乗せて居る。 だから、渦らしい複雑で上品な味わいを辛さの下に感じられるのだ。 香草の風味も遠い魚介の片鱗も、全てが上手く計算されて居る。 渦のリピーターなら、是非、この「ピリ辛醤油」を試して欲しい。 麺は細いが、スープを良く持ち上げて其のコンビネイションは、この作品でも損なわれて居ない。 めじろ本店の麺とは、亦違ったスープとの相性を持った優れた麺だと思う。 うん、素面で頂く主麺は殊の外美味で有る。 フォト右は、奥さんが頼んだ「味噌小盛+味玉」。 奥さんの定番で有る。
Baku
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今日の渦 其の215

夕方から雨の降り方が激しく為ったが、この夜は渦に伺うと決めて居たので、迷わずに出掛ける。
既に御一人の方が御待ちだったが、其の後にMさん、Nさんコンビが来られて話し相手に為って頂く。 そう云えば、先日、凪@渋谷でMさんと一緒で無いNさん(別なMさんが居たけど…)に初めて御会いしたが、御二人が揃って居ると安心感が有るなぁ…(笑) 席も御隣に来て頂き、すっかり小生の面倒を見る羽目に為った御二人に申し訳無かった。
この日は1本、ぶら提げて伺った。 ドメーヌ・グラン・クレスのコルビエール・キュヴェ・クラシック・ルージュ。 頂き物だが大変評判が良いので、是非、芳実オーナーのチャーシュウと一緒に頂きたかった。 何時も無理を聞いて呉れる芳実オーナーに甘えて、抜栓して頂く。 随分、上手く為ったものだ。 器用な人は羨ましい。
「で、チャーシュウは何が有るの?」と、逸る気持ちを抑えられない。 「ハーブローストポークは最後の熟成中なので3時間後ですが、鵠沼味噌ポークなら直ぐに」との事で、開店直後の忙しいタイミングにも拘わらず、御願して仕舞った。 MさんNさんコンビの健啖振りは凄いが、御二人にも勧めて喰べて頂いたが、う〜ん、コイツは傑作です。 毎回のコメントだが、味噌の滲み具合が実に適切で有り、肉の旨味、柔らかさと何を取っても匠の技が光る。 
持ち込んだグラン・クレスとの相性もピッタリで、良い気分だ。 御二人がチーズの盛り合わせをオーダーしたのに合わせて、小生も頂く。 雑魚(じゃこ)入りのチーズも御馴染のテイストが赤ワインには当然ベストマッチ。 過日も指摘されたのだが、小生はワインを飲み始めると殆ど摘まみに手を出さない。 其れが望ましく無い事は、充分承知して居るので、為るべく口に入れる様にして居るのだが… と、芳実オーナーが「ハーブローストポーク」を取り出して来られた。 あ、すっかり、長居をして居る証しだが、出来立てを是非に、と御願いして仕舞った。 血の滴る様な、とは云い過ぎだが、この色合いが、「今、仕上がった」事を物語る。 非常に柔らかく、普段のテイストとは少し違うフレッシュさが魅力に加わる。 塩加減も適切で、素晴らしい作品。 ワインも旨い、チャーシュウも美味で、云う事有りません。 で、芳実オーナーには迷惑だけで無く、非礼を重ねて、「麺無い千鳥」で辞去して仕舞った。 スミマセン、折角の「麒麟の夜」だったのに…(尤も、早いタイミングで売り切れましたが) 直ぐに主麺を頂きに「戻り」ますので、乞御容赦。
オーダーストップ迄、20分と云うタイミングに、雨の中、未だ御二人が御待ちだったとは。 申し訳無い気分で、そそくさと駅に向かう。
Baku
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2009年05月05日

今日のめじろ 其の469

GWは「ワインと留守番とアッシー君」で終わりそうだ。 留守番の最中に、「遣りたかった事」が随分片付いたので、奥さんを恨んでなんか居ませんとも、えぇ。 この日も発表会に使う大道具を雨の中、スタジオに搬入/搬出でハンドルを握って東京へ。 ラスマイのGWデーの都内の道は空いて居る。 其処で、世田谷から代々木へ足、否、車輪を伸ばす。 めじろ本店前の駐車場は、何時の間にビルに為ったんだっけ? 近くの予備校併設のコインパーキングも空っぽなので、問題無しだが…
雨も重なるそんな日の14時30分に8割のオキュパンシーってのは、大したモンだ。 このブログを読んで、「冷やし中華」を喰べに来て下さったと云う、常連のドルさんに御会い出来なかったのは、残念だった。 券売機で買った「冷やしつけ麺」のチケットには、「冷やざる」と書いて有る。 で、R店長に造って頂いた。
グレープフルーツの乗って居る処も、昨年の儘のめじろの「冷やしつけ麺」。 スープに浮かべた焦がし葱の香ばしさを感じる。 昨年よりも、甘さを控えて、醤油っぽい処を前に出して居る様に感じるが、このスープは代々木に移った翌年から、ベースは変わって居ない。 (時に無茶苦茶コンクなつけ汁で提饗した事も有ったが…) 半分程頂いたタイミングで、グレープフルーツを麺に絞った。 スープに加えると云う作法も有るのだが、醤油香を強めて居るので、麺に降って、其れをどの程度汁に浸すかをコントロールする方が、ベターだと思われる。 どっぷり浸すと、グレープフルーツの風味は失われてしまうかも。
冷やしつけ麺をR店長の麺で頂くのは初めて、と云う事に為る。 冷たく締めてもイケる事は、「冷やし中華」で証明済みだが、この日は課題が見つかった。 冷やし中華の場合は、浅くてもスープに浸って居るが、つけ麺は、水分を可也切って仕舞うので、当然と云えば当然なのだが、麺がくっついて固まる傾向に有る。 特に自重が掛かる下の方の麺は、解れ難いと感じる。 つけ麺の一番難しい点と云っても良いポイントなのだが、この点をインプルーブ出来れば、素晴らしい作品と云え様。 だが、充分旨いのは、今年の冷やしつけ麺でも変り無い。
扨、GW明けの金メジでは、亦、オヤジさんが厨房に立ち、「冷やしサワーら〜めん」を担当するとか。 何とか時間を作って伺いたいものだ。
Baku
posted by claris1 at 23:45| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月04日

今日のワイン 其の282、283

モンテヴェルティーネ レ・ペルゴーレ・トルテ 95&96
Montevertine Le Pergole Torte 1995&1996
95年は此れでラストです。 全部、飲まれましたね。」とジイが笑う。
ラ・テラッツアでの「ワインを楽しむ会」の徹尾を飾るのは此れ、と決めて居た。 未だセラーで待って居て呉れたとは嬉しい。 でも、もう飲めないかも知れない。 そう、此処でのリストプライスは「有り得ない設定」に為って居る。 この価格ではネットでも手に入らない、て云うか、もう玉が無い。 高級リストランテで吃驚の値段で頂ける位だ。 以前にも書いたが、イタリアでも「見付けたら、迷わず買え」と云われて居る1本だ。
扨、長いコルク(皆さん失敗するのよ〜)を丁寧に抜栓。 レバーの部分が2段に為って居るソムリエナイフは開け易いのだが、小生は敢えて1段のタイプを使うので、この様に長いコルクは扱いが難しい。 ま、「こいつは長い」と判って居れば、相応の開け方が出来るのだ。 最後の5ミリ程は手で緩めて行くのが、御作法だが、長くてソフトなコルクは緊張するなぁ。
其のコルクだが、「何で造るの?」と云う質問に間違った回答をしたので、正して置きたい。 コルク樫の樹皮が原材料で、形成層を痛めない様に剥がすのが重要と云う事で、幹の部分では無く樹皮が正しい。
もうひとつの質問、「このワインの葡萄は?」に、一寸戸惑って「サンジョヴェーゼ100%」と答えたが、曰く有りだ。 以前にも書いたが、ペゴール・トルテの1977年のファーストヴィンテージは、キアンティ・クラッシコ地域の最初のサンジョヴェーゼ100%のワインだった。 勿論、キアンティ・クラッシコを標榜したのでは無いので、厳格なイタリアの法律に触れた訳では無いのだが、「キアンティの反逆者」と随分苛められた様だ。
扨、この香り高い液体には、デキャンタは使わない事にした。 異論は有ろうが、此迄の2回の経験で叩き起こさない方が本来のポテンシャルを引き出せそうと考えた。 抜栓して10分程して、テイスティングに入るが、グラスに注ぐ前にボトルからアロマが忍び出て来る。 このワインの素晴らしさはこのアロマに始まり、ブーケで高まる。 そして、口の中で蕩けてピークを極める。 私が一番好きなワインのブーケと云って良いだろう。
「レ・ペルゴーレ・トルテ」を「硬く(エチケットのデザインに依らず)、男性的なサンジョヴェーゼ」と評されるのを耳にするが、ラッダの標高が高い事を知る者の先入観ではないかと95年しか知らぬ身は、疑って居た。 其程に95年のボトルは、柔らかく、膨よかだ。 そして、エレガントで深淵な味わいに満ちて居る。 此迄、2回も95年のボトルに就いて書いて来たので、其の繰り返しはしないが、雑誌等で目にするニュアンスとは随分違うと思って居た。
遅れて到着した娘の為に、もう1本「レ・ペルゴーレ・トルテ」を奮発する事にした。 96年ヴィンテージだ。 前回、もうひとりのスタッフの方が、「96年の方が好き」と仰ったのが気に為って居た事も有る。 エチケットのレディは、96年の方がセクシーだと皆の専らの評だが、味わいは… 成程、同じ畑だと云うのは良く判るし、甘いストベリーのブーケも近い。 だが、其のブーケのエレガンスの度合は明らかに差が有る。 そして、口に含んで判るのは質感の違いだ。 其程極端では無いので、「男性的」と迄は云わないが、カチっとして居て、「硬いサンジョヴェーゼ」には頷ける。 …確かに此れなら、デキャンタを持ち出すかも知れない。 円やかさは勿論、覗き込む様な深さも浅く、全体に平板だ。 勿論、比較しての話で、このボトルを単独で飲めば、充分以上に美味い1本で有る事は間違いない。 だが、エチケットとは裏腹に、液体のセクシーさは95年に比ぶべくも無い。
余談だが、95年と96年では、ボトルの形が違うと麺友のマリーさんの指摘。 本当だ…フォトでは、暗くて判り難い(此れでもエッジを強調した)が、手前の96年のボトルの方が撫肩で有る。 此れ位のレベルのワインのヴィンテージの比較飲みをするなんて、分不相応の経験は初めてだが、良い勉強に為った。 ただ、良いヴィンテージとされる97年と比べるべきだったかも… 何もスタッフの感性を確かめなくても良かったのだ。 いや、97年は次回の御楽しみにしたのだと思おう。
Baku
posted by claris1 at 17:33| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今日のワイン 其の281

カステッロ・ディ・フォンテルートリ キアンティ・クラッシコ マッツェイ
CASTELLO DI FONTERUTOLI 2001 CHIANTI CLASSICO MAZZEI
2本目は、キアンティ・クラッシコ。 シニアのバーテンダー氏が云うには、小生が飲んでないのはもう此れ位だとか。(其程に品揃えが少ないのよね) でも、このキアンティ・クラッシコを此処で飲んで無かったっけ? まぁ、大した問題じゃない。 では、2本目に相応しい事も有って、此れをチョイス。 グラスを1本目の「ロッソ・ディ・モンタルチーノ コル・ドルチャ」と同じにしたかったのだが、そんなに数が無い(笑)と云うので、バルーンタイプに為ってしまったのだが…ま、いいか、名にし追う「カステッロ・ディ・フォンテルートリ」だ、バルーンタイプでも良かろう。 其程にこのキアンティ・クラッシコの評価は高い。 小生もアグリーだ。 だが、此れを評して「スーパー・キアンティ・クラッシコ」とスーパーを付けて呼ぶのは、賛成出来ない。 商魂ばかりが滲み出て来る様な冠を、マッツェイには使って欲しく無い。
好みの範疇では有るが、中々是程のキアンティ・クラッシコには(このプライスでは)御目に掛かれない。 この夜もテイスティングして直ぐに其れは知れた。 少し考えたが、デキャンタージュを行う。 此方はエチケットの裏にシュミーズが見えたので、更に慎重に澱を落とさない様にデキャンタに移す。
窓外はすっかり夜の帳が降り、益々暗くてカラーは黒く見えるが、テーブルのキャンドルに透かすとガーネットカラーが濃い(だろう)事に察しが付く。 口に含めば、エレガントで柔婉で、バランスが良い。 タンニンがとか、酸味が…と云うコメントが不要な程にハーモナイゼイションが秀逸で、抑制が効いて居るのに深みが感じられる。 小生の好きな樽香も適度に果実味に溶けて居るし、凝縮感が高いのに口当たりの柔らかさは、キアンティ・クラッシコとは思えないポジションだ。 非常に完成度の高いボトルで有る。 当然、トレ・ビッキエリを受賞の作品だが、真にスーパートスカンと呼ぶに小生も賛意を表する「シエピ」(この日は頂かなかったが)と双璧を為す、カステッロ・ディ・フォンテルートリの傑作。 尚、キャンティクラシコなので、サンジョヴェーゼ100%では無く、カベルネ・ソーヴィニヨン10%、メルロー5%を含む。
余談だが、セカンドのキアンティ・クラッシコに「フォンテルートリ キアンティ・クラッシコ」と云う「カステロ」が付かないボトルが有るが(漫画に逆らって申し訳ないが)、フラッグボトルとの差が大きいので、飲む回数を半分だか、1/3にしても「カステロ」を冠する此方を薦めたい。 ネットで探せば、5000円台ギリで手に入るだろうから… もっと、余談だが、サッカーの中田選手が御気入のカンティーナが「カステッロ・ディ・フォンテルートリ」だと、イタリアの新聞に紹介されたそうだ。
お、酒飲娘が駆け込んで来た。 良いタイミングですねぇ…
Baku
posted by claris1 at 17:27| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今日のワイン 其の280

ロッソ・ディ・モンタルチーノ コル・ドルチャ
Rosso di Montalcino 2006 Col d'Orcia
久し振りに帰郷された麺友のマリーさん、Mさん御夫妻、家の奥さんとで、ワインを楽しもうと云う話に為り、其れなら馴染みの場所が良いと都庁の45階、「ラ・テラッツア」へ向かう。 席の予約は入れて置いたのだが、此れは考え落とした、…展望台へのエレベーターが長蛇の列。 GWの夜景を無料で楽しめるなら、混まない筈が無い。 15分程待って、漸く到着。 カウンター以外では、一番眺めの良い場所にテーブルを用意して呉れて居た。 この宵の眺望は中々で、Mさん御夫妻にも御気に召して頂けた様で、先ずは良かった。
扨、ドタキャン娘は酒豪なので、此奴が来るか来ないかで飲む本数が変わりそうだが、取り敢えず3本で組んだ。 先日の「エノ・ヴィーノ」でのセレクトはイマイチだった事を踏まえて、慎重にワインリストに目を凝らす。 尤も、此処はワインの品揃えは少ないので、目移りする事は無いのが寧ろ良いのかも知れない。 1本目は、すんなりと此れに決まった。 2本目、3本目も決めると、何時ものシニアバーテンダー氏が3本をテーブルに並べて、グラスの選択を問うて呉れる。 ま、グラスの揃えも豊富では無いのだが… 6人x3本で、18個のグラスがテーブルに並び、更にデキャンタも3つ。 ナプキンも置いて、後は御自由にと云う訳だ。 大勢で遣って来た時の小生の行動パターンを覚えて居て下さったと云う次第。 一寸、テイスティングパーティの雰囲気だが、携帯用のソムリエナイフを揮って少しは格好良さげに、いや其れ以上に麁相をせぬ様に慎重に抜栓。 以前にも書いたと思うが、携帯用のソムリエナイフは、780円で購入したものだが、一寸、其の値段には見えないし(薄暗いと娘でも、自宅ユースのラギョールと見間違う)、何よりも下手なブランド品よりも扱い易い。 此れは大事にしたい。(予備も買って置いた、780円だもん)
扨、1本目はコル・ドルチャのロッソ・ディ・モンタルチーノ。 もしブルネッロなら、コル・ドルチャは選ばなかったかも知れない。 この夜は小生的に「サンジョヴェーゼ祭り」なのだが、 先ずはサンジョヴェーゼの最も素朴で素直な処を味わって置こうと云う次第。 2006年と云うヴィンテージも其の目的になら適う。 デキャンタージュは、ボトルとデキャンタを5センチも離す事は出来ないが、此方も慎重に行う。 ネックの処に僅かの澱が見て取れたので、少しボトルに残して終了。 相当暗くて澱は見えないし、デキャンティングライトも無いのだが、流石にS001のLEDを点灯して置いて見たりはしなかった(笑)。
カラーは若さを示すバイオレットがエッジに出て居るが、サンジョヴェーゼを証す濃いガーネット。 ブーケは其程に強くは無いが、ブラックベリー主体の果実感が有る。 味わいは、と云うと初口はタンニンと酸味の御行儀が宜しく無いが、10分もすると少しは落ち着いて、ミネラル感と果実のバランスが取れて来る。 樽香が殆どしないのは、コル・ドルチャの特徴だった筈だ。 この辺りが、「ブルネッロなら選ばない」理由なのだが、ロッソは基本的には華やぎを楽しむボトルだ。 少なくとも、2009年の今は… 如何にも若いロッソで、此れはスタートのボトルとして良い選択だったと思う。
どうでも良い事だが、「DOC ROSSO DI MONTALCINO」のイエローのタグシールが貼って有った。 DOCGのピンク色のタグは良く見掛けるが、此れは何だろう? 初めて見たが、こんなのを張る事にしたのだろうか?
余談だが、前述したようにコル・ドルチャの樽の使い方に、小生の好みで無い処が有るのだが、バリックで熟成させるオルマイアやネアルコは、スーパートスカン(伝統の造り方をしないタイプを何でも?こう呼ぶのは反対だが)としての評価が高い。
最後に下世話な話、料理もワインもリーズナブルなプライスの「ラ・テラッツア」でも、このレンジ(ネットで3000円クラス)は、御得感が薄い価格帯だ。 其れでも250%なら充分良心的なのだが、手を出し難いなぁ。
Baku
posted by claris1 at 17:21| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

西尾中華そば 其の10

前の週は「西尾中華そばの壮行会」だったのだが、あっと云う間に1週間が経ち、この日は久し振りに麺友のマリーさんと待ち合わせ。
大阪の酒類製造会社(笑)に就職して1年。 「遣り手SE」の評判を確り獲得しての凱旋で有る。 フォトは駒込の店に自社のビールを売り込もうと、渋る?西尾さんを巻き込んでのツーショット。 是非ブログに掲載を、と云うリクエストに御応えしてラーメン以上のサイズでアップ。
相変わらずのドタキャン娘は兎も角、Mさん御夫妻もやや遅れて到着して、賑やかに盛り上がる。 御客様の波の引いたタイミングで、西尾さんが御摘みの鶏皮ポン酢蘖を造って下さったので、プレモルを片手に頂く。 この日の中華そばは、塩のタイプも有り、マリーさんは其方をオーダー。 Mさん御夫妻と小生は醤油を御願いするが、寝かせた時間の違いでふたつのスープが有るそうだ。 この日は長く寝かせた方を頂いた。 すっかり安定したテイストで、この仄かに甘くて、何処か香草風味が有って、と云う醤油味は小生の好みだ。 其れに玉蜀黍麺はマリーさんやMさんの評価も高く、何故かホッとした小生で有る。 この喰感は不思議だが、このスープの味わいにマッチして居るんだよなぁ… チャーシュウは、この日は3種類。 外国産、宮崎産、神奈川産(だったかな)、Mさんは外国産の少し硬めの脂が御好みだそうだが、小生は地元の豚が良い感じと思われた。 好みと云うのは違うからねぇ。 扨、駒込ではどのタイプが登場するのだろうか。
次の週で愈々、トライアルは最後と云う事に為る。 順調に行けば、其の週半ばには駒込の開店と云う運びだが、今から楽しみだ。 開店日は「しもふり商店街」史上最大の混雑と為るに違いない。 機動隊の出動を要請する必要が有るかも知れない。
Baku
posted by claris1 at 00:39| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月03日

S001傑作?選

携帯をソニーエリクソンのS001に代えて、一月半。
矢鱈とシャッターを切る事が多く為った。 此迄の携帯のカメラとは格段に性能が違うから、楽しい。 殆どのケースで起動した儘の「AUTO」で撮って、充分に綺麗だ。 購入当初は、シーン選択迄も自動で設定して呉れる「おまかせシーン認識」モードにして撮って居たのだが、マクロやフラッシュ、明るさも何も彼もマニュアルで変更出来ないので、流石に普通の「AUTO」で撮る事にした。
最下の夜桜以外は、全て「AUTO」で撮って居る。 トリミングとサイズの変更はして居るが、カラーや明るさ、コントラストは修正して居ない。
一番上は箱根は富士見峠からの霊峰。 S001は、どちらかと云うと風景は得意では無い。 コントラストが弱く、特に晴天下の空が入ると淡い絵に為る事が多い。 このフォトも明るさを絞って(-0.3EV)撮って、この程度だ。 もっと、絞っても良かったかも知れないが…
二枚目は、我家の庭に沢山居る「ニホンカナヘビ」。 明るい日差しの下に居るので、明るく撮れる傾向の有るS001、-0.7EV 絞った。 シャッター速度は、富士山と同じく、1/1663 と可也速い。 余談だが、「ニホンカナヘビ」を当地では「トカゲ」と呼ぶが、西日本でトカゲと云えば、「ニホントカゲ」に為る。
3枚目は、夜雨の水滴が朝日に眩しい「平戸躑躅」。 木漏れ日では有るが、朝の太陽が直接レンズに差し込んでも、この様な絵が撮れる処が進歩だ。 シャッター速度は、120分の1秒で落ちて居る。
4枚目は、今や何処にでも花を付ける長実雛罌粟(ながみひなげし)の脱皮。 朝日に照らされて居たので、-1.3EV 迄絞って、1/174 秒のシャッターが切れた。 余談だが、欧州原産のこの花が日本に遣って来たのは、約50年前。 車と人に運ばれて、あっと云う間に広がった。90年頃にドイツからオランダに抜ける列車の窓から呆れる程のポピーを眺めたが、恐らくは此れだったに違いない。 帰国当時の小生の住む湘南には、咲いて無かったけれどなぁ。
最後の1枚は、流石に「AUTO」では無理な夜桜。 「高感度」設定(この場合は、ISO200 迄しか上がらなかった)で、フラッシュ(高輝度LED)を焚く一方で、-2.0EV と一番暗く撮った。 シャッター速度は19分の1秒なので、手持ちとしてはギリギリのスピードだ。
Baku
posted by claris1 at 12:54| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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