2009年01月01日

今日のワイン 其の246

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・ピアッジオーネ・ポデーレ・サリクッティ
PODERE SALICUTTI Brunello di Montalicino Piaggione 2001 D.O.C.G.
大晦日のファミリーパーティの2本目。 此れも藤沢の「ロックス・オフ」のセラーから慎重に撰んだ。 元々、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノは小生の好みのボトルだが、此れは評判の1本だ。 最近でこそ、ワインショップに並ぶ事も有るが、生産量が4000本と極めて少ないので、殆どレストラン専用。 99年に比肩すると云われる01年ヴィンテージは、WSで95点。 そりゃ、期待しちゃいます。
デキャンタージュと云う「技」は、簡単では無い。 単に移し変えるのでは無くて、空気に触れさせる事が目的なのは云う迄も無いが、其の「触れさせ方」には、矢張、技術が必要だ。 細心に大胆に… 液体を破壊しないで目覚めさせる。 先日、エアロデキャンターを購入した理由は、小生のデキャンタージュが下手だからだ。 このファンネル付きのデキャンターは、漏斗に注ぐ際の勢いだけに気を付ければ、何とか為ると云う有難い構造に為って居る。 其れでも、沢山の液体を漏斗に貯めた方が、ダイナミックにデキャンターの内壁全体に広がり落ちて行くので、見応えがする。 だが、本当は見栄えよりも優しさが重要なので有る。 んな事を考え乍、デキャンタージュした。
此れは父娘とも好みの1本。 トスカンだけに見られる深遠な紫色を湛えた液体のテイスティングで、思わず笑みが翻れる。 スワーリングすると上質のサンジョヴェーゼ・グロッソに許される芳醇なブーケが「見える」程にグラスから立ち昇る。 だが、粗さは皆無で、何処迄も滑らかなのだ。 グラスを傾けると、ブルネッロの熟した感じが直接伝わって来る。 何も奇を衒わなくても、素で素敵だ。 本当に美しい若いレイディには、化粧は邪魔なだけなのかも知れない。 兎も角、「健全」な味わいに、少し、少しだけ甘やいだ艶っぽさが偲ばれる。 時間を経るとこの艶っぽさが熟成感として台頭して来るのだろうと容易に知れる。 今は未だベルベッティでは無く、シルキーと表現したい延びやかさがエレガンスを上回る。 スパイシーな部分も無くはないが、基本にはハーブ香、其処へストロベリーやラズベリーが重なって、其の後が難しい… 革とか何とか云うのかも知れないが、小生には無理、判りません。 そして、アフターが優雅に引いて、スネイクアウト。 御見事です!
Baku


posted by claris1 at 17:18| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今日のワイン 其の245

アンリオ ブリュット・ミレジメ 96
CHAMPAGNE HENRIOT BRUT MILLESIME 1996
先日、銀杏でアンリオのスーヴェランを飲んだ際に、「ミレジメを飲みたいね」と、娘と話して居たのだが、意外に早くそんな機会が訪れた。 残念乍、JALのファーストクラスで新春外遊に出掛けた訳では無いのだが、一寸面白い地元のワイン屋さんを紹介して貰ったのだ。 紹介して呉れたのは、渦の芳実オーナー。 随分前に教えて頂いたのだが、駅から少し離れて居る事も有って足を延ばすのを億劫がって居たのだ。 大晦日の買物途中で、奥さんと別行動のタイミングに娘を伴って遣って来た。 品揃えが少し変わった店内だが、セラーの中身が事の外、興味深い。
実は大晦日のファミリーパーティの乾杯用にローラン・ペリエを探して居たのだが、代わりにセラーの床に置かれた木箱に、プライスタグも付けられずに無造作にほっぽり込まれて居たこのボトルを見付けた。 プライスを伺うとネットショップとほぼ同じ位なので、手を打った。 承知の上とは云え、レストランで頂くワインは高い。 まぁ、レストランはワインで稼ぐ様なモン(云い過ぎか)だから仕方が無いのだが、そろそろ、自ら1軒始めようかと思って居る。(笑)
アンリオは最も古いシャンパン・メゾンのひとつで、1808年に自らの家名を冠した最初のシャンパンをリリースして居る。 起業は16世紀迄遡るが、当時も今も家族経営だそうだ。 生産量は100万本/年に達するが、此れでも多くは無い。 先日のスーヴェランはサントリーがインポーターだったが、此れはオフィスの近くの会社が定温コンテナ輸送でインポートしたボトルだ。
小生は普段は余りシャンパンを飲まない。 勿論、嫌々グラスを上げる訳では無いのだが、美味しいと思って飲む事も少ない。 専ら娘に付き合って居るのだが、久し振りのヴィンテージタイプのシャンパンのコイツは、中々好みの味がした。 96年はシャンパーニュに取って、半世紀振りのグレイトヴィンテージと云われて居るが、流石に此れなら小生でも判る。 適度にハニー様に甘くて、適度な酸味がバランスを整える。 スーヴェラン同様にピノ種(52%)とシャルドネ種(48%)が半々の比率でブレンドされて居り(ピノ・ムニエ種は使って居ない)、其れが百合の花を思わせる優美な振舞を見せて輝く。 シャンパンに敢えて使う「フィネス」に卓越したものを感じる。 清廉で華やかで深みが有るやや濃い麦藁色の液体の泡の向こうに、禁断の地が透ける。 美味いものは美味い… シャンパンに目覚めてしまったかしらん。 後で知ったのだが、雑誌「ワイン王国」の2009年1月号で絶賛されて居るなぁ。
Baku
posted by claris1 at 16:05| 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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