2008年08月09日

待宵草の芽2

待宵草の種を巻いてからそろそろ1ヶ月。 前回よりも、成長して本葉が出た3株を移植しようと思う。

待宵草の播種をしたプランターから、1本だけ妙に勢い良く伸びた芽。 たった1週間で本葉が出たので、移植したのだが、他の芽がヒヨヒヨなのに対して、其後も育ちが良い。 だが、どう見ても待宵草のベイビーには見え無い。 今更、人違いと判ってもそう冷たくも出来ないので、毎日の陽当と水遣は欠かさ無い。 Who are you?
Baku


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2008年08月08日

デカイ露草

小生の夏花は、断然「露草」。 御幼少の砌、祖母に連れられて毎朝、近所を散歩して以来の事だ。 気の早い奴は梅雨に為る前に咲き出すが、ジリジリと暑く為る日の早朝、未だ涼しいですよ、と語り掛ける犬の顔にも見えるこの花に見送られるのは、今でも好きなシーンだ。 其の可笑しな花形も愛しいが、何と云っても、この「青」だ。 染物の下絵を描く時に露草の青を使うと教えて呉れたのは、屹度、祖母だった。 素敵な青の花は他にも有ろうが、この花の「青」は矢張、小生には格別だ。 想出とは、斯くも心に焼き付くものなのだ。 この色を「瑠璃(るり)色」と称するのも素敵だし、出藍の誉れと云われる藍染めの「縹(はなだ)色」はこの花の色を意味して居る。
三番電車で出掛ける最近の小生を見送って呉れるのは、御近所さんの門に咲く大きな露草の花。 ガーデニングを趣味とされて居る御宅の土壌は、栄養豊富なのだろう。 兎も角、大きい。 花や葉だけで無くも幹(と呼びたい)も、数十センチにも為ろうかと云うサイズだ。 普通なら抜いてしまう「雑草」を、多くの園芸種の中に残しておかれた心根が嬉しい。 未だ通行人も少ない時刻なので、 W53CAを構えた。 フォトには通常のサイズの花も載せたので、其の大きさが判ろうと云うものだ。 特に花弁の豊かさに拠り、この御宅で可愛がられて居るパピョンに見えるのは、小生だけだろうか。 花弁と云えば、この花の花弁は実は3枚有るのだが、上の大きな2枚に比べて下に有る白い1枚は判り難い。 其の事が学名に反映して居る。 学名は「Commelina communis」。 communis は、「普通の」と云う意味だが、「Commelina」はツユクサ属を表す。 そして、この部分は人の名前。 17世紀の阿蘭陀にコメリン(Commelin)と云う名前の植物学者が3人居たのだが、其内の二人だけが名を馳せる事が出来たそうで、其れが学名の由来。 有名に為れなかったもうひとりの Commelin さんにも敬意を。
万葉集には「月草」として、9首が納められて居る。 この花の染料は水で落ち易い事から、心変わりや世の無常を譬える事が多い。 紫陽花ライクかも…

月草のうつろひやすく思へかも、我が思ふ人の言も告げ来ぬ     坂上大嬢(さかのうえのおおいらつめ)
(「思ふ人」は後の夫君、大伴家持なんだろうな…、当然)

露草は鴨跖草(おうせきそう)の名で生薬としても知られて居るが、この花が小生の生まれ月で有る7月の誕生花のひとつと知ったのは、最近の事だ。 花言葉は「小夜曲(Serenade:セレナーデ)」。
Baku
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2008年08月07日

立秋

とてもそんな気分でも気温でも無いが、時候の挨拶に「残暑」と書き始める日に為った。 東海以西には引き続いて、高温に関する「異常天候早期警戒情報」が出て居る。 其れなのに本年は、8月7日の12時16分以降は「秋」で有る。 毎度の話で恐縮だが、立秋にしても天文的な現象としては、一瞬の事だ。 即ち、太陽黄軽が135度に為るタイミング。 だが、其の瞬間を含む日を「立秋」とするのが、常識と云う奴だ。 余談だが、立秋に至っても梅雨が明け無い場合は、「梅雨明け無し」に為る。 東京では1993年にそう云う事が有った。
其れでも立秋の早朝、上空には少しは冷たい空気が入り込んで居るようで、日の出の頃、東の空に鳥が羽を広げたような姿の巻積雲が見えた。 其処で、この日もW53CAを空に向けて構える。 「秋雲は砂の如く」(子規:「夏雲は岩の如く」に続くフレーズ)で有る。 地上は俳句の世界の「今朝の秋」には程遠いが、雲のフレーズに続き、俳句も子規の作品としよう。

秋立つと知らずや人の水鏡
如何にも彼らしい詠みで有る。

尤も小生は、蕪村のこの歌が好みなのだが…
秋立つや何に驚く陰陽師

一方、暦を正確に踏まえた歌が少なく無い万葉集にも立秋の頃の歌が、数は少ないにせよ掲載されて居る。 其の中から、「秋立つ」の言葉が入る家持の歌を一首。

時の花いやめづらしもかくしこそ見し明めめ秋立つごとに

身近な学者(笑)の研究に依ると、この「秋立つ」は立秋当日で有る可能性が高いとの事だが、其の根拠は長いし、小生の物と為って居ないので、省略。 2008年は小生も人並みに「御盆」の一週間を夏休みにした。 忙しい娘の都合に合わせた次第だが、道の混雑を承知で秋を探しに出掛けて見よう。
Baku
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2008年08月06日

サマータイム

8月の初日、オフィスのデジタル電話機の時刻表示が1時間進んで居た。 勿論、何らかのトラブルの結果なのだろうが、流石の小生も朝6時にはオフィスに来ないので、笑った。 と、同時に本の少しだけ、「8月からサマータイムって話が有ったっけ?」と訝しむ。
「サマータイムって何?」と云う人は居ないだろう(発案者がベンジャミン・フランクリンと云う事は、如何だろう)が、日本人には馴染みが薄い。 小生は仕事柄、海の向こうとの遣り取りが有るので、現地との時差には注意を払う。 サマータイムの期間が、国や地域に依って違うと云うのが一番の困り事だ。 (USでもハワイ州はサマータイムを導入して居ないし、アリゾナ州では自治体に依存する始末。)
最近は緯度の高い北海道を筆頭に、日本でもサマータイムの導入議論が賑やかだが、洞爺湖サミットを踏まえて2009年には全国で実施されそうな勢いだ。 シルバー世代の方の中には、日本でも進駐軍の統治下で、1948年から51年迄の間、サマータイムが実施された事を記憶されて居る方もいらっしゃるだろう。
サマータイムの導入には賛否両論が有るが、此亦、職業柄気に為るのは、コンピュータシステム関連の懸念だ。 2008年、USは其迄よりも3週間早くサマータイムに切り替えたのだが、マイクロソフト社の Windows のパッチを初め、SUN や Symantec の製品でもトラブルが頻発した。
一方、鉄道等も切替時期には、特別のダイヤを組む等の措置が必要だろう。 小生が単身赴任して居た欧州では、季節に依る昼夜の時間差が大きく、サマータイムの有用性を肌で感じたものだ。 其際、鉄道好きな小生が大きな関心を持って居たのが、前述の特別ダイヤだ。 4ヶ国、5ヶ国も跨いで走る国際列車も多く、其等のダイヤはどれ程精緻に組まれるのだろうと… 尤も、現地の生活が長く為ると、パンクチャルに列車が走るのはスイス位で、後は所謂「超特急」を除くとダイヤは可也、好い加減だと云う事に気付く。 或時、旅の途中で少し仲良くなった車掌さんにサマータイムの切替時のダイヤに就いて、質問をして見た。 怪訝な顔付の彼の答えは凡そ次のようなものだった。 「サマータイムが終わる日は、一時間電車が早く到着する結果に為るので、時間調整の為の長い停車をする。 一方、サマータイムが開始される日は1時間遅れに為るので、遅れを取り戻すように頑張って走る。」 そんなシンプルな対応で宜しいもんじゃろうか? 疑問は一杯だったのだが、公式時刻表にも特別ダイヤの記載は全く無かった。 尤も、サマータイムの切替タイミングに合わせて、ダイヤを改正する事は有ったようだ。 ある意味凄いが、日本では真似は出来ない、ね。
尚、Summer Time は英語で、米語では、Daylight Saving Time で、略称はDST。 最近の機器では、後者が使われる事が多いようだ。 日本では、やっぱり「夏時間」かな。 いや、「夏時刻」の方が適切か?
「サマータイム」で集めたフォトには、夏用のストッキングの宣伝。 「Mr. Summer Time」のサーカス。(好きでした)。 スウェーデンでは、サマータイムの始まる日でもこんな雪景色だそうです。 そして、シーズナル・シャンパンのポメリー「サマータイム」( シャルドネ100%)   飲んでみたい…
Baku
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2008年08月05日

め、麺タボォ!

最初に「メタボ健診」の解説。 この4月から健康診断の際に40歳から74歳の全員を対象に行う「特定健康診査」の通称が「メタボ健診」。 内臓脂肪量を「推定」する為に腹囲(臍周)を測定し、85センチ(男性の場合、女性は90センチ)を超える人をピックアップする。 其の人達の血糖値、コレステロール値、血圧に依って、生活習慣病のリスク程度を決める。 どの数値も基準値以内なら「無罪」。 ひとつオーバーすると「動機付けレベル」、ふたつ以上オーバーすると「積極的支援レベル」とされ、面接指導、経過報告、成果確認等の厳しい日々が待ち受ける。
オフィスの健康管理部門はこのメタボ健診対策に非常に熱心で、定年迄のカウントダウンが始まった小生のような者にも色々と働き掛けて来る。 先日も予備健診とか称して、腹囲を測って下さる。 … 結果、88センチ。 直ぐ様、事情聴取と改善勧告が為され、来るべき本診に備える。 随分と健康に気を遣って呉れると感謝はするのだが、まぁ、多少のデブならどうって事も無いと無視を決め込もうとすると、職制ルートで喧しい事を云って来る。 其処迄するもんかい、と思って居たら、理由が判った。
健康保険組合に組員のメタボをどれだけ改善出来たのかを数値報告させて、基準目標を達成出来た組合には後期高齢者医療の負担額を10%減額し、逆に達成出来なかった組合には10%の負担増とするペナルティが有る。 50億円の保険料と仮定すると、後期高齢者医療の負担金は10億円強だろう。 其れが年間で20%も変動するなら、年間の負担額の差異は10億円を超えると云う訳だ。 只でさえ健康保険組合の台所事情は厳しいのだから、一生懸命にも為ろうと云うものだ。
で、夜のラーメン等の炭水化物を控え、アルコールを避けて(此方は肝臓数値対策)臨んだ人間ドック。 身長体重と一緒に腹囲を… 86.1センチ! きゃあぁぁ… コレステロール値は間違い無くダメダメなので、「喰事指導」はほぼ確定。 血液検査の結果は未だ出て居ないのだが、ドック当日に医師と面談。 1年で体重が1キロ増えた事実。 コレステロール値が基準内に収まった事が無い事等から、「有罪」を前提にした話に為って行く。 オフィスの健康管理部門から指示され、1日の運動量(歩行時間や万歩計の数字)や2週間分の「何を喰ったかリスト」を提出しておいたのだが、後者を一瞥した若い医師は苦笑を見せ乍曰く、「当然、自覚していらっしゃるとは思いますが、ラーメンを喰べる回数が多過ぎます。 此れを半分、いや、1/3にすれば直ぐに85センチはクリア出来ますよ。 特に夜は米を喰べるようにして、小麦粉は避けて下さい。」 正式な「改善指導」は後日、全ての結果が出てから、然るべき栄養士等を交えた面接で行われるとの事。
最近、小生がラーメン屋さんに顔を出さないので、心配して下さった麺知己の皆様、御気遣い頂いた店主の方々、小生のような者に心配りを頂き、本当に有難うございます。 当面は医者の指示に従い、ラーメン(特に夜)を喰べる機会を減らそうと思います。 其故、御店に伺う頻度は低下した儘に為るかと思われます。 腹囲が80センチを切ったら、再考しようかと… どうぞ宜しく御願い致します。
Baku
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2008年08月04日

F1 2008 ハンガリーGP 決勝

此迄で最高のスタートを見せたフェリペが、ヘイッキを簡単に、ルイスをギリギリで交してトップに立つ。 御見事! ルイスに追い回されるのかと思いきや、ファステストを分け合い乍、少しづつ離す程だ。 17周目にフェリペがPI、意外に積んで居なかったのね。 翌周にルイスもPI。 だが、此れはフェリペに合わせて、少し早いタイミングに入った可能性が有る。 フェリペがPIする直前にマクラーレンスタッフが動いたのは、陽動作戦か? 其れとも1周分廻って来られると踏んだのか? 其後二人は、ヘイッキ以下を引き離してイーブンで走るが、次のPIが後に為るルイスの方にアドバンテージが有る。 処が、40周目にルイスの左フロントがパンク。 女神はルイスに3連覇を許可しなかった。 結果、フェリペから70秒遅れの10番手に落ちる。
大量リードと為ったフェリペは、45周目に燃料を残してのPIを行い、評判の悪い「SCマジック」対策も万全。 各チームが早目に最後の給油をして、「抜けないサーキット」での順位確定を謀る。 ティモは予選からの好調を維持して初ポディウムを目指す。 後ろに迫るキミが漸くと云う感じで、残り11周にファステストを叩き猛追。 終盤の関心は此処に集中。
だがだが、なんとなんと、フェラーリに春は来なかった。 好事魔多し、残り3周でフェリペのエンジンがブロー。 栄冠は初めてヘイッキに! ラジオでのロンの洒落た祝福の台詞は、世界中の視聴者を意識したものに違いない。 ポディウムではフィンランド国旗が2枚で、大いに盛り上がる。 其れにしても、ベストレースをフイにしたフェリペは、流石に可哀想だったなぁ… あれ、フェルナンドがルイスを交わして居るよ。
Baku
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2008年08月03日

F1 2008 ハンガリーGP 予選

マクラーレンが春を謳歌し、フェラーリには秋風が漂う… そんな状況だ。
最初のプラクティスこそフェラーリだったが、其の結果が最終だなんて、誰一人、赤いスタッフを含めて思ってなんかいやしない。 プラクティス3では、フェリペが何とかルイスに続くタイムを出すが、挙動の定まらないマシンに手を焼くキミは9番手と散々。
ハンガロリンクは公道を使わないサーキットとしては、異例の低速コースだ。 ウィングに書かれた文字がTVにも良く映る。 そして、オーバーテイクポイントが「無い」事でも有名で、PPの優勝確率は50%。 予選も決勝の一部と云われて居る。 今回のタイムで特徴的なのは、ソフトタイヤとスーパーソフトタイヤで、殆どタイム差が出ない事だ。 と云うよりも、各チームのタイヤ選択がバラバラでも、タイヤチョイスに因る「違い」が明確で無い。 明らかに目立つのは「鮫の鰭」と「象の耳」だ。 あんまり格好の良いパーツでは無いようだが、効果が有る…んだろうな。
そんな中で、兎も角速いのがルイス。 兎も角遅いのが、キミ。 近隣の母国からの応援団に後押しされたヘイッキ(キミも押されて居るんだろうが)が0.24 の差は有るが続く。 コンマ05迄フェリペが詰めて、僅かにマルネロの意地を見せる。 ロバートがコンマ09秒の「首差」(失礼しました)で続いた更に次位には、ドイツで大きなクラッシュを起こしたティモ。 メディカルチェックで復帰を認められただけで無く、プラクティスから怒涛の進撃を披露。 何かが吹っ切れたのなら、「災い転じて…」の好例と為ろう。 キミは其の後に漸く続く。
フォトは余裕ブチ噛ましで偉そうなルイスと、来期残留が明らかに為って「一生此処に居ても良い」(誇大解釈)と云った、ニッコニコのヘイッキ。
Baku
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2008年08月02日

シオマネキ

週末の朝、江ノ島界隈をドライヴ。 ガソリン高騰の影響で、道路の混雑も無いし、国道沿いの駐車場にも空きスペースが目立つ。 この時、助手席には珍しく妙齢の御婦人。 「あ、シオマネキだ…」、「え? 良く見えるね??」
シオマネキとは、スナガニ科シオマネキ属の蟹の総称。 数は減ってしまったが、境川の河口付近にも生息して居る。 眼を支える眼柄が長く、此れが小生には気持ち悪く見える。 環境指標動物に指定されて居り、コイツが棲んで居る処は「未だ劣悪環境では無い」との事だが、レッドデータブックに掲載されるように為ってしまったらしい。 甲羅の大きさは精々4センチ程で、如何に海沿いの国道で有っても、走行する車内から見える筈は無い。 シオマネキの最大の特徴は、雄の片方の鋏足が極端に大きい事だ。 大体、甲羅のサイズと同じ位に為る。 面白い事にどちらの鋏足が大きく為るのかは、マチマチで右が大きいのや、左がデカイのやらが居る。 右利きとサウスポーと云う訳だ。 繁殖の時期に為ると雄はこの自慢の鋏足を大きく振って、雌に求愛する。 この行動を「Waving」と呼ぶが、この動きが「潮が満ちて来るのを招いて居る」ように見えるので、この名前が付いた。
小生も隣の御嬢さんに左手(大きくは無いが)を振って見ようかと、視線を走らせると彼女が指差して居るのは、駐車場の「呼込」のアンチャン達。 「P」の字を貼った御手製の団扇(うちわ)を道行く車に大きく振って居る。 即座に理解した、成程、シオマネキ、ね。
助手席の彼女は、何故彼らがそう呼ばれて居るのかを知らなかったので、上に書いたような話を聞かせて居ると、もう鎌倉が近い。
Baku
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2008年08月01日

今日のワイン 其の211

サン・ピエール 1982
Ch. Saint-Pierre 1982
氏が徐に保冷バッグから取り出した2本目は、吃驚、唖然の1982年のボルドー。 云う迄も無く、1982年はボルドーのグレイトヴィンテージ。 この日のパートナー氏はサン・ピエールを愛し、リファレンスとされて居る。 サン・ピエールを知り尽くした彼の取って置きのボトル。 最早、日本では入手困難とか… 然も有りなん。 彼が手配したルートのヒントはエチケットに潜む。  こんなボトルが良く手に入ったと云うか… 小生なんかと飲んで良いのだろうか? 少し早目に抜栓して置いたのだが、コルクが非常に確りして居る。 此れはイケますよぉ…
こんなに濃い色だったっけ? と思う位に紫掛かったルビーカラーが明るくは無い照明に霞む。 エッジがやや褐色に染まるが、退色の様子は伺えない。 果実香をたっぷり含んで居るのは当然にしても、何処かにモカの香りが感じられ、一寸だけスパイシーなブーケのバランスの良さに驚かされる。 元々、味わいの深さを楽しむボトルなのだが、此れはエレガントにしてパワフル。 おぉ、力強い! と云うのが初口の印象。 26年の時を経て、この強さって、一体… 近年のボトルに比べるとボディは少し軽目にも拘わらず、「広がり感」が凄い。 一方で、タンニンは意外に大人しい。 此れで完熟のハーモニーがパーフェクトに保たれる。 矢張、82年は伊達じゃない。 ヴィンテージとは、こう云うものかと改めて教えられた次第。
このボトルは友人の熱意、想いと共に大西洋、そして太平洋をも超えて、この夜、鎌倉で長い眠りから目醒めた。 其の時間のスパンには、同い年の娘の半生が重なる。 沢山の緊張と少しの優越、時間への陶酔。 他のアルコールには無い楽しみが揺れるテーブルで、ワイングラスを合わせる幸運を噛締めた。
Baku
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